宮本伊織

1997年京都府出身。京都芸術大学映画学科卒業(10期生)。大学生まで京都で過ごし、卒業と同時に上京する。大学在学時に殺陣を峰蘭太郎に師事する。主な出演作は、『赤い惑星』(18/村瀬大智監督)、『嵐電』(19/鈴木卓爾監督)、『ROLL』(20/村瀬大智監督)、『のさりの島』(20/山本起也監督)など。

登場人物に憧れた。羨ましかった。あの時代の彼らが持つものを自分は何か一つでも持っているのだろうか。心の刃を。強かさを。忠誠心を。苦悩を。だが、彼らはあの時代において、そうせざるを得なかったのではないのか?幕末の登場人物として、武士を演じ。新撰組を演じ。原田左之助を演じた。幕末という劇の犠牲者なのではないだろうか、と。この映画を想うたびに、私はそんな事を考えてしまう。